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母の日

アニマルプラネットで母の日スペシャルなる番組を組んでいた。
去年もやっていたような気がするけど・・・。
深夜なので寝なくちゃ~と思いながらも、番組概要にひきつけられて見てしまったのは「百獣の女王」という番組。

関係ないけど、ライオネスって百獣の女王のことだったんだね。
考えてみたらそうなんだけど、ライオネス飛鳥ってそーいうネーミングだったんだと今更認識した。

閑話休題。

その番組のなにが気になったかというと、ライオンのくせにオリックスを養子にしたというのだから驚き桃の木。
オリックスったら、野球チームもってる金融サービスグループじゃなくて、ウシ科の動物よ。
普通なら餌じゃん。

この番組は新しいものではなくて、この奇妙なライオンが今どうしているのかは分からない。
現地の人々は彼女をカムヤックという名前で呼んでいたらしい。
「聖なるもの」って意味だって。
確かにね、肉食獣が草食獣に甘えられてるなんておとぎ話の世界だ。

でもなぁ。
わたしはこれを美談だとは思えないのだ。

2頭ともとても痩せていて生きているのが不思議だった。
レポーターが追跡していた2週間余り、お互いにろくにものを食べていない。
いつまでも続くことではなかったんだよね。

子牛はまだ乳離れをしていないのに飲むべき乳がない。
ライオンは子牛を守るために目が離せず狩りをする暇がない。
見かねた人間が肉を与えても口にしようとしない。
だんだん衰弱していき、ふらふらとさまよう子牛。
ライオンも疲れて果てて、つい子牛から目を離した瞬間、あっけなく他のライオンに子牛はとらえられてしまった。

衰弱したカムヤックは大きな雄ライオンに立ち向かう勇気はなく、子牛がもてあそばれるのを身を隠して眺めるだけ。
持ち去られた地面に子牛の匂いをかぐ姿が哀れだ。
わが子を殺された母親の行動そのままだった。

番組によると、彼女はその後5回もオリックスを養子にしたんだって。
いずれも悲しい結末に終わったそうだ。
そして最後は行方が知れなくなったという。

どう考えても異常なこの行動は、彼女が一人ぼっちのライオンだったからではないかとレポーターは分析する。
何かの理由で群れと引き離され(おそらくは皆殺し)恐ろしく孤独だったときに、たまたま出会った幼い子牛に癒されてしまったのではないかと。

この保護区にはライオンの群れが3つあって、彼女はそのどこにも属していない。
若くて出産経験もないらしい。
ライオンの群れって女系家族だから、よその群れに他人は入れないんだよね。
子牛に会う前に凛々しい雄に見初められて本当の母親になれるとよかったのに。
彼女が不憫でならないわ。

彼女が群れとはぐれた理由は何だろう?
もしかしたら人間のせいかな~と思った。

保護区の外は山羊を飼う人々の集落がある。
山羊を襲ったライオンは殺される。それが山羊飼いのステータスでもある。
でもライオンにゃ境界線はないものね。
彼女の家族は人に殺されたのかもな~。
保護区内でも群れを持たない独り者ライオン♂が増えたのだそうだ。

なんだかな。
ホッキョクグマとグリズリーの自然交雑にしても、自然界では起こり得ないと思われていることが起きてしまっている現実が怖い。
こーいうことを奇跡や美談にしてありがたがるのは間違っている気がする。

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